武島瑛治(鑑定人)
2020年入社
メーカー・商社業界出身
私は少し変わった経歴で、新卒入社したスポーツクラブでテニスのインストラクターとして勤め、
その後は保険会社を経て、山貴総合鑑定に中途入社しました。
当初は前職の経験を生かして、保険会社から依頼を受注する営業を数年間担当していましたが、
鑑定業務の拡大にともない、資格を取得して損害保険登録鑑定人になりました。
入社時は自分が鑑定人になるとは思ってもいませんでしたが、もともと探求心や好奇心が強い性格なので、
ステップアップだと考えて全く苦じゃなかったですね。
事故は1つとして同じケースはなく、イレギュラーなことも多々あります。
だからこそ、鑑定人の仕事には多種多様な経験が生かされるはずです。
意外かもしれませんが、鑑定人、スポーツを指導するインストラクター、契約を取ってくる営業すべてに共通することがあります。
それはコミュニケーション能力です。
実は鑑定人に最も必要なことは、事故現場の調査で保険契約者さまや被害者さまからお話を聞き出すことなんです。
当社の社員は保険業界や建設業界からの中途入社が多いですが、様々な経歴の持ち主がいます。
それぞれが自らの経験を生かして鑑定人として活躍しています。
主に自動車による物損事故を担当しています。
保険のご契約者さま本人が事故を起こし、被害者さまへの賠償責任が生じている案件になります。
道路際のガードレールや街灯、樹木への衝突だけでなく、ニュースで報じられるようなコンビニに突っ込んでしまったケースもあ
ります。
それだけでなく、広域災害発生時には現地に飛んで、損害調査に携わることもあります。
最近だと、2018年の大阪府北部地震も担当しました。
被害に遭われた方が迅速に補償されるためにもなくてはならない仕事だと思います。
損害保険は原状回復が基本ですが、その原状がどの程度を指すのか見極めるのが鑑定人の仕事でもあります。
例えば、マンション内の事故でマンホールが破損し、すぐに簡易補修したにも関わらず、
管理組合が「不安だから」と警備員を数か月にわたって24時間配置し続け、高額な保険金請求になったケースもあります。
被害を受けた方がご不安な気持ちは理解できますが、保険会社も行き過ぎた請求を全て支払うわけにはいきません。
やはり中立な第三者としての鑑定をしなければなりません。
事故はあってほしくないですが、残念ながら起きてしまうものでもあり、鑑定人は必要不可欠な仕事です。
社会の役に立てていると実感でき、プライドが持てる仕事だと思います。