武島瑛治(鑑定人)
2020年入社
メーカー・商社業界出身
もともとゼネコンに勤務していましたが、建物がどのような工程で作られるか現場で見てきた経験を生かして
鑑定人の資格を取得し、山貴総合鑑定に転職しました。
入社以来、火災新種部門を担当しています。案件によっては、被害に遭った建物に何か重大な問題がある可能性もあります。
一方で、さほどダメージはなくても不安に感じられるご契約者さまや被害者さまもいます。
損害保険は安心を売る商品ですので、その鑑定を担う鑑定人はお客さまの不安を解消することも使命だと思っています。
大変だったのは東日本大震災の時ですね。甚大な被害を受けた東北地方だけでなく、
首都圏でも建物の破損や地盤の陥没などの被害がありました。
当社は東京23区北東部の損害鑑定を担当しましたが、交通網がマヒしている中で電車、タクシー、自転車、徒歩あらゆる手段を使って、
朝早くから昼ご飯も食べずに夜遅くまで現地調査を続けました。
激務ではありましたが、2週間ごとに交代する体制を取って、社員一丸となってお客様のために対応したことを覚えています。
案件によっても難しさは異なります。
災害の場合は破損の原因が明確ですが、マンション上層階からの水漏れの場合は被害を受けた方が多くなり大変です。
また工場火災では、建物も機械類もその会社独自の特殊なものであることが多いので、特に鑑定人のスキルが試されます。
徐々に難しい案件を手掛けながら、鑑定の目を養ってきました。
入社して13年が経ちましたが、「自分は鑑定のプロだ」と思ったことは一度もありません。
事故には同じものは1つもないので、毎回フレッシュな気持ちできっちりと対応するように心がけています。
どちらかというと、鑑定人がそれぞれの職責で案件を担当しているので、
いわゆる体育会系な「みんなで飲みにいこうぜ」みたいなノリはありませんね。
もちろんチームなのでしっかり協力関係はできています。
プライベートで何かがあれば現場を変わってあげることもありますし、
広域災害が起きた時は誰が最初に現地調査に行くのか、誰が交代するのかも家庭の事情などを考慮して助け合っています。
会社も現場の鑑定人の判断を優先してくれますし、鑑定人ファーストの組織だと思います。
13年在籍していますが、年々働きやすい職場環境になっていると思います。