武島瑛治(鑑定人)
2020年入社
メーカー・商社業界出身
飲食業界で調理、接客、店舗マネジメントを経験し、2012年に中途入社しました。
飲食店は土日休みではないため、家族との時間がなかなか取れず、
転職を考え始めていた時に東日本大震災が起きたことが入社のきっかけでした。
私の実家は東北地方にあり、幸いにも大きな被害はありませんでしたが、東京にいる私は何も手助けすることができませんでした。
また、親族に自衛隊員がいるのですが、被災者のために働く姿を見て、
私も災害などで困っている人のために役立つ仕事がしたいと強く思いました。
そんな時に山貴総合鑑定と出会い、入社を決めました。
主に火災保険の対象となる損害を鑑定します。その他に漏水、盗難、自然災害なども担当します。
広域自然災害では、私は2016年の熊本地震、2018年の西日本豪雨による水害の現地調査に携わりました。
災害が起きて数日後には現地に飛ぶことは珍しくありません。
しばらくホテル暮らしとなり、家族とも会えなくなるので大変ではありますが、
被害に遭ったお客さまから感謝の言葉をいただくと、少し無理をしてでも頑張って良かったなと報われます。
また、災害時は保険会社、代理店、他の鑑定会社とも現地で連携をするので、鑑定人として大きく成長する機会にもなっています。
社会貢献性の高い専門職ということはもちろん魅力ですが、
グループ会社に復旧工事を得意とする山貴建設、美術品を専門に評価する美研鑑定があることも大きな強みだと思います。
調査案件の中には、残念ながら虚偽に基づく保険金請求もあります。
自然災害に見せかけて、人為的に雨どいなどの設備を破損させるケースもあります。
しかし、山貴建設の協力を得て、雨どいの模型を作り、事故や災害でどのような現象が起こるか検証することもできます。
また、破損や盗難被害があった家財の損害鑑定では、専門知識が必要な宝飾品や美術品などに関して、
美研鑑定から情報を得ることもできます。グループの強みが発揮できています。
モノを見る目、視野が広がることだと思います。
当社に鑑定を直接依頼するのは保険会社ですが、現場ではご契約者さま、被害者さまとお会いすることになります。
損害に遭われた方なので、調査に伺って喜んでもらえることは多くはありません。
こちらも時には第三者としてドライに接しなければいけないこともあります。
それでも向き合い、寄り添うことで、心を開いてもらえることがあります。
前職が火や水を使う飲食店だったので、特に火災や漏水などの案件ではその経験が役に立っていますが、
それ以上に自分のこれまでの人生経験が試され、活かされる仕事だと思います。